WSL2を使ってWeb開発環境をMacから移行した時にハマったこと

GitやプロジェクトファイルはWSLに導入

下記2点の問題で苦労するよりWSL上に配置したほうが良さそうです。

Windowsの場合改行コードがCR+LFですがLinuxやMacではLFなのでコミット時に変更してあげる必要があります。autocrlfによってどういったツールで編集したとしてもLFにてコミットされます。

$ git config --global core.autocrlf input

GitはLinuxのファイルパーミッションに従っているので、Windowsではその情報が解釈できず変換されてしまいます。Git設定にてfilemodeを設定することでその変換を無視することができますが根本的な解決ではなさそうです。

$ git config --global core.filemode false

WSL側からWindowsのディレクトリ(/mnt/c...)に対しプロジェクトを作成した場合、導入したライブラリがエラーになるケースも考えられます。

SourcetreeのGitパスを変更できれば設定やSSHキーの二重管理から開放されると思ったのですができなさそうです。そもそもIDE上の機能やターミナルからpullやcommitすれば良いので利用を限定する形で導入しました。

Windows側にインストールし、WSL上にあるプロジェクトディレクトリ(\\wsl$\...)を追加しています。

利用するケース

起動時はファイルをキャッシュしているようで若干遅いものの、Windows側からWSL上のプロジェクトを編集してもスピードが落ちたりするなどといった問題はなかったです。Lintツールも特に設定を変更せずともWSL環境のものを使ってくれていました。

WebStormなどJetBrainsのIDEはWSL上のファイル読み込みがとても遅く、WSL上にインストールする必要がありました。

Docker DesktopをWSL2 の設定が完了している状態でインストールするとUse the WSL 2 based engineをONにして導入することができます。これだけでWSL上でもdockerコマンドが利用できます。

上記環境ではSourcetreeを除けばLinux版が提供されています。IDEなどはsnapcraftでも提供されているのでインストールも簡単です。

VisualStudioCodeの例

$ sudo snap install code --classic

会社によっては支給されたマシンのみでの作業になるため環境のズレや変更の手間が生じてきます。そこでDockerfileで管理できないか調べてみました。

ステップ

$ docker build [オプション] パス | URL | -
$ docker run [オプション] イメージ [コマンド] [引数...]
$ docker export [オプション] コンテナ

PS > wsl --import <Distro> <InstallLocation> <FileName>

プロジェクト横断で使うツールはこういった管理方法も良さそうですね。